【熊本】自動運転バスを実証運行へ 熊本城周遊ルートで
熊本市は1月27日、自動運転バスの実証運行を2月10日に開始すると発表した。熊本城を周遊するルートで3月までの予定。市は運行結果を踏まえて2025年度以降の運行方法やエリアを検討し、運転士不足の解消につなげたい考えだ。
長さ約7.2メートル、幅約2.3メートルの電気自動車(EV)バスで、客15人と運転を補助する「オペレーター」の計16人が乗車できる。運転をシステムが担う「レベル2」で、計約30個のセンサーで歩行者や信号機、通行車両を認識する。オペレーターと事業所が監視し、緊急時にはハンドルやブレーキを手動で行う。
運行は全国で自動運転バスに携わる「BOLDLY(ボードリー)」に業務委託した。ルートは城彩苑から市役所、加藤神社、二の丸広場などを30分ほどで回り、1日6便を運行する。乗車は無料。
1月27日に車両が報道陣に披露され、都市建設局の秋山義典局長は「地域公共交通が抱える課題に対して、自動運転の技術が希望の光になるように取り組みを進めたい」とあいさつした。ボードリーの佐治友基社長は「ディスプレーでセンサーの認識状況が見られる。『IT技術が詰め込まれている』というわくわく感を楽しんでほしい」と話した。