【長崎】対馬市の給食にアジフライを寄贈 福岡の「三陽」
アジフライ製造大手で、来春から長崎県対馬市内に事業所を開設予定の水産会社「三陽」(福岡市)が2月17日、同市に冷凍の皮付きアジフライ6840枚を寄贈した。市は2、3月、計26の小中学校の給食で提供する。
三陽は1991年に設立され、漁業・養殖から加工、製造販売などの事業を展開している。長崎県松浦市の工場ではアジフライを1日に約20万食製造しているという。
同社などによると、対馬市で養殖マグロとその餌の加工販売を行うため、同市美津島町鶏知(けち)に加工場(約6800平方メートル)などを建設する。株式会社「三陽対馬水産」として2026年4月の事業開始を目指している。今後4、5年間で18人を雇用する計画。三陽は1月、長崎市内で県、対馬市と立地協定を結んだ。
今回の寄贈は対馬沖などで漁獲されたアジで作ったフライを対馬の子どもたちに食べてもらおうと企画。高橋利明社長が比田勝尚喜市長に目録を手渡した。
比田勝市長は「子どもたちが学校給食で魚を多く食べられる機会を得てうれしい。水産物の消費拡大につながる」と礼を述べた。高橋社長は「鮮度が良く、おいしい自信の逸品。子どもたちにしっかり食べてもらいたい」と話した。