【鹿児島】甑ミュージアム開館 恐竜の化石や標本500点

 鹿児島県内で初めて恐竜の化石が見つかった薩摩川内市の甑島に、化石や骨格標本を展示する「甑ミュージアム」が4月1日、オープンする。国内で初めて発見されたケラトプス類の歯の化石など500点以上が並ぶ。

島の化石や地層の魅力満載


1階に展示されている恐竜の骨格標本

 鹿島市民サービスセンターとして利用されてきた鉄筋コンクリート3階建てを改修。1階には島で化石が見つかった恐竜の仲間の骨格標本や、近年の研究内容を説明するパネルなどを展示する。化石に付いた岩石を取り除くクリーニング室は、ガラス越しに見学することができる。


恐竜の骨格標本(手前)と、奥にはクリーニング室を完備


 2階には甑島の成り立ちが分かるプロジェクションマッピングや五つのテーマに沿った化石や岩石を展示。3階には多目的ホールや学習室がある。

 学芸員の山下大輔さん(36)は「甑島の化石や地層の魅力が分かる博物館になっているので、ぜひ来館してほしい」と話す。


甑島で見つかったハドロサウルス類の骨


 水曜定休。開館時間は午前9時~午後5時(入館受け付けは午後4時半まで)。入館料は市外在住者は大人500円(市民250円)、学生300円(同150円)、小中学生250円(同無料)。問い合わせは甑ミュージアム(09969-4-2211)へ。


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