【熊本】熊本環状道路が事業化 熊本北JCTー下硯川IC
熊本環状連絡道路(3.9キロ)が、国土交通省の2025年度の新規事業に採択された。台湾積体電路製造(TSMC)の進出に伴う半導体関連企業の集積を受け、熊本都市圏の物流機能を強化し、渋滞の緩和も目指す。
事業化が決まった連絡道路は熊本北ジャンクション(JCT、仮称)ー下硯川インターチェンジ(IC)。同区間にかかる総事業費は約920億円で、国は25年度予算に関連費として1億円を計上した。熊本北JCTは九州自動車道と中九州横断道路の結節点で、下硯川ICは熊本西環状道路との接点となる。
熊本県によると、中九州横断道路が完成すると、セミコンテクノパーク(合志市、菊陽町)周辺から熊本港の所要時間が約1時間短縮され35分前後になる見込み。今後、すでに事業化されている区間を含む大津西IC(仮称)ー下硯川IC間について、早期完成を促すため、有料化を国に提案している。
4月1日に事業化を祝うイベントが県庁で開かれ、木村敬知事や沿線の大西一史・熊本市長、荒木義行・合志市長がくす玉を割った。木村知事は「熊本都市圏の渋滞改善に圧倒的な影響がある最後のピースが埋まることが決定した。有料にする代わりに、一日でも早く完成させたい」と話した。