【山口】40回目の「海峡まつり」 下関で5月2~4日に
「第40回しものせき海峡まつり」が5月2~4日、山口県下関市中心部で開催される。40回記念として催しが企画され、源平武者行列では唐戸商店街で観客も一緒に勝ちどきを上げてもらう。メイン行事「先帝祭」の上臈(じょうろう)道中や上臈参拝にけんらん豪華な衣装で登場する太夫5人も決定した。
3日は先帝祭
まつりは下関商工会議所青年部などでつくる実行委員会が主催。2日は、壇ノ浦の戦い(1185年)で敗れ、幼くして入水した安徳天皇をまつる赤間神宮で、御陵前祭と平家一門追悼祭、安徳帝正装参拝が行われる。参拝では下関市の萱島(かやしま)きもの研究会の生徒らが安徳天皇や女官、武将らに扮(ふん)する。
3日は安徳天皇をしのぶ先帝祭。生き延びた女官らが正装で同神宮に参拝したのが起源とされる上臈道中では、太夫たちが中心市街地をあでやかに練り歩く。独特の足さばきで八の字を描くように歩く「外八文字」は伊崎町西部公民館前とグリーンモール、豊前田、唐戸の3商店街、メイン会場の姉妹都市ひろばで披露。上臈参拝では、同神宮に特設される赤い天橋(てんきょう)を「外八文字」で渡る。
記念の催しも!
40回記念の催しはメイン会場周辺で実施。目玉は「ふく鍋」企画で、フグ鍋料理計4000杯以上を来場者に振る舞い、ギネス世界記録の達成を目指す。スタンプラリー企画もあり、名物のフグをかたどったカラフルな「ふくちょうちん」400個を使ったフォトスポットもお目見えする。
源平武者行列はグリーンモール商店街などであり、甲冑(かっちゅう)姿の武者役らが行進する。「勝ちどき」企画は、午前10時50分~11時10分に商工会館前~唐戸商店街間を進む行列が対象。同商店街への到着に合わせ、司会者の先導で武者役らと観客が一緒に「えい、えい、おー」と声を上げる。
メイン会場一帯に面する関門海峡では源平船合戦がある。市内の小学生と保護者が源平の装飾を施した漁船計30隻に乗り込み、海上をパレードする。唐戸市場近くのカモンワーフ前で行う八丁浜総踊りは、大勢の踊り手がしゃもじを打ち鳴らしながら踊る。誰でも自由に参加できる。
4日は同神宮の御神幸祭本殿祭などが行われる。従来の巌流島フェスティバルは新たなイベントとして別途、開かれるという。
各行事や催しの詳細、雨天時のスケジュールは「下関市公式観光サイト」内で確認できる。問い合わせは下関まつり合同会議事務局(市観光政策課=083-227-3305)へ。