【宮崎】4月20日開催! みやざき国際ストリート音楽祭

 宮崎国際音楽祭の関連イベントとして宮崎市中心部で毎年春に行われる「みやざき国際ストリート音楽祭」が、今年は4月20日に開かれる。様々なジャンルのプロアマの音楽家たちが集い、街なかで豊かな音色や歌声を響かせるイベントで、19回目の今年は、県庁防災庁舎前広場など屋内外の6会場で国内外52団体の約700人が正午~夕方に演奏を披露する。無料で聴くことができる。

6会場で52団体700人が演奏

 みやざき国際ストリート音楽祭が始まったのは2006年。国内外の一流のクラシック音楽家らが集い、県立芸術劇場(メディキット県民文化センター)を主会場に毎年春に行われる宮崎国際音楽祭で当時、芸術監督を務めていた世界的指揮者のシャルル・デュトワさんが提案したのがきっかけだった。

 一人でも多くの人に一流の音楽に触れる機会を設けるとともに、音楽に親しむ県民も演奏できる「音楽の日」をつくろうと地元経営者や公務員らでつくる実行委員会が中心となって開催に尽力。バンドや吹奏楽団など県内外のアマチュア音楽家らが集い、様々なジャンルの音楽を奏でるイベントとして毎年行われるようになった。宮崎国際音楽祭に出演する一流音楽家もストリート音楽祭に合わせて、ホールを飛び出して演奏を披露した。


ストリート音楽祭のポスターを手に、本番を心待ちにする実行委のメンバー

「音楽の力で街に活気を!」


 実行委は毎年、協賛金を集めるなどして準備を進め、いまでは春の訪れを告げる宮崎市内の恒例イベントに成長した。実行委員長で、元県警音楽隊楽長の井手茂貴さん(76)は「普段演奏を披露する機会が少ない人たちに披露の場を提供するとともに、訪れた人が一日中、様々な音楽を楽しむことができる」とストリート音楽祭の魅力を語る。


 今年の6会場は県庁防災庁舎前広場のほか、みやざきアートセンターの太陽の広場、オルブライトホール、ライブハウスのLAZARUS、一番街、四季ふれあいモール。一般公募のバンドなどが各会場で演奏するほか、県庁防災庁舎前広場では6年ぶりの海外団体の出演として、台湾の高校生らの吹奏楽などの演奏もある。県庁防災庁舎前広場ではまた、宮崎国際音楽祭のスペシャルプログラムとしてストリート演奏会「完熟☆金管五重奏団」も午後2時から行われる予定だ。

 井手実行委員長は「音楽の明かりをともし、音楽の力で街を活気づけたい」と力を込める。


advertisement