【宮崎】街のにぎわい発信地に! 「ハロウ」が全面開業
宮崎市中心部の再開発事業として民間が整備した複合商業施設「HAROW(ハロウ)」(宮崎市広島1)が4月18日、全面開業した。新たに北棟がオープンし、2024年11月に8店舗で先行開業していた南棟が16店舗に増えた。JR宮崎駅と歓楽街ニシタチの中間点に位置し、街全体の回遊性向上に期待がかかる。
回遊性向上に期待
22年12月に市と結んだ連携協定に基づき、NTT都市開発(東京)が整備した。高千穂通りに面したNTT西日本の旧宮崎支店を改装した北棟「ハロウ高千穂通」と、建築用コンテナを使った小規模店舗が並ぶ南棟「ハロウ広島通」の2棟で構成する。
北棟は鉄筋コンクリート造り3階建て(延べ床面積4024平方メートル)。1階に飲食店やエステサロンのほか、市と宮崎オープンシティ推進協議会が共同運営する事業支援施設「みやざきイノベーション共創拠点」など5店舗が開店した。2、3階は賃貸オフィスとして利用する。
この日の記念式典には、NTTと市、県の関係者ら8人が出席し、鏡開きで開業を祝った。都市開発親会社の辻上広志社長は、英語の「Hello(ハロー)」と通りを意味する「ROW(ロウ)」を掛け合わせた施設名称に触れ、「にぎわいの発信地として街中に活気を広げたい」とあいさつした。
市によると、南棟が面する広島通りは先行して開業後の24年12月、1日平均の通行量が前年比2割増の1400人前後に上昇した。駅周辺の人通りをニシタチや市役所に誘導する構想を描く清山知憲市長は「滞留する空間をつくり、周辺に足を延ばしてもらうようにしたい」と話した。