【大分】「別府と観光漫画」展 富永一朗さんらの作品展示

 大分県の別府市美術館が所蔵する、別府の風景をさまざまな漫画家が描いた作品を紹介するコレクション展「別府と観光漫画」が、同市末広町の市創造交流発信拠点「トランジット」展示室で開かれている。6月22日まで。

漫画家が描く別府の風景

 同館は、佐伯市で少年時代を過ごした漫画家の富永一朗さん(1925~2021年)が手掛けた48点と、富永さんの知人の漫画家らが別府を訪れて描いた16点、漫画家らがサインした寄せ書き鏡を「観光漫画」として所蔵している。いずれも1984年に寄贈された。

 別府の魅力や変遷を伝えるとともに、現代のアーティストらへの新たな刺激になればと同館などが企画。「観光漫画」の中から、富永さんが描いた「別府新市庁舎」「海地獄」や、他の漫画家2人による「別府竹細工」「鉄輪温泉」などに寄せ書き鏡を加えた計15点を展示している。


富永さんらの作品が展示された会場

 運営するNPO法人「BEPPU PROJECT」の塩田望実(のぞみ)さん(35)は「漫画家のユニークな視点や表現による別府の姿を見て、新しい発見をしてほしい」と来場を呼びかけている。

 午前11時~午後5時。入場無料。火、水曜休み。5月12~16日は展示替えのため展示室休館。問い合わせは、トランジット(070-4208-9361)へ。


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