【鹿児島】ニップン新工場の地鎮祭 出水市で
製粉大手ニップンの子会社が鹿児島県出水市に建設する冷凍食品製造工場の地鎮祭が5月7日、同市平和町の建設予定地で行われた。生産能力は年1億1400万食とグループの冷凍食品工場としては最大規模となる見込みで、2026年度末に完成する予定。
150人新規雇用へ
ニップンは、冷凍食品製造の一部を委託してきた畑中食品(出水市)を4月に子会社化しており、畑中食品が約4万2600平方メートルの敷地に新工場を建設する。
新工場は鉄骨2階建てで延べ床面積約2万平方メートル。主食とおかずがワンプレートでセットになった冷凍食品などを製造する計画で、冷凍食品の需要増に対応する。投資額は170億円で稼働に合わせて約150人を新規雇用する方針だ。
7日の地鎮祭には、ニップンの前鶴俊哉社長や畑中食品の畑中宗洋社長らが出席。神事で工事の安全を祈願するなどした。
報道陣の取材に応じた前鶴社長は「冷凍食品の需要は確実に伸びていく。新工場の稼働で生産能力は向上し、日本の食という意味でも非常に大事な工場になると思う」と期待した。畑中社長は「地元の人たちに働く先の選択肢を生み出せればうれしい」と話した。