肉屋のイメージを一新! こだわりの弁当がSNSで話題の六本松「田中精肉店」
記事 INDEX
- 若い人にも来てもらえる店に
- うまい弁当に箸が止まらない
- 「お客さんとの会話を大切に」
福岡市地下鉄七隈線の六本松駅(福岡市中央区)から北へ歩いて3分ほどの場所に、SNSで話題を集める精肉店があります。店名は『焼肉専門 田中精肉店』。昨年の11月29日、"いい肉の日"にオープンして以来、多くの客で連日にぎわっています。
若い人にも来てもらえる店に
店を営む田中健太郎さんは福岡市の出身。精肉店や焼肉店で修業を積んだのち、以前勤めていた精肉店のオーナーから商売をしてみないかと打診されたことがきっかけとなり、店を構えました。
店を始めるにあたっては、自身の経験から精肉店と飲食店の二つの選択肢があったと振り返る田中さん。コロナ禍の収束が見通せない中、飲食だけで勝負するのはリスクがあると考え、精肉店の道を選びました。
多くの消費者がスーパーで食材を購入し、ネットで買い物を済ませる人も増えている時代。田中さんは「精肉店と聞くと、若い人には入りづらいイメージがあります。誰でも気軽に来てもらえる店を目指しました」と話します。
「若者の気を引くような外観に」とデザイナーに依頼した店舗は、群青色の2階建てで、肉屋としては斬新なスタイルに。さらに「少しでも足を運んでもらうきっかけをつくりたい」と、弁当のテイクアウトとイートインのスペースを設けました。
うまい弁当に箸が止まらない
店では、業者と念入りに打ち合わせを行ったうえで、九州産を中心に選び抜いた肉を仕入れています。ショーケースには、イチボやザブトン、シンシンなどの希少部位も並びます。
店は利用目的によって注文のシステムが異なります。精肉はショーケース、テイクアウトはメニュー表から商品を選びます。イートインの場合は席に着いてからモバイルで注文。営業時間もそれぞれ違い、精肉販売は10~23時、テイクアウトは10~19時、イートインは13~23時となっています。
今回は、テイクアウトで「焼肉丼」(Sサイズ・税込み680円)を注文しました。パックの包装紙はかわいらしいデザインで、広げるとランチョンマットとして使えます。蓋を開けるとご飯の上に盛られたボリュームたっぷりの肉に目が奪われます。ピリッと辛みがきいた肉は軟らかく、もう箸が止まりません。
このほかにも「ステーキ丼」(Sサイズ・税込み780円)や「牛タン丼」(税込み890円)など、弁当は品ぞろえ豊富。もっとお腹を満たしたいという人には、焼肉とステーキがセットになった「デラックス丼」(税込み1200円)、さらに牛タンが加わる「トリオ丼」(税込み1480円)もあります。
「お客さんとの会話を大切に」
こうした店づくりが功を奏し、近くの高校生など若い客層も目立ちます。この1年はテイクアウトの弁当がメディアやSNSで次々と話題になり、「良くも悪くも弁当に追われた日々」だったそうです。「お客さんとの会話をより大切にしながら、精肉店だからこそできるサービスを提供していきたい」と田中さんは言います。
「精肉を買う時は、焼肉屋で食べるような希少部位をぜひ試して、自宅でプチ贅沢(ぜいたく)を楽しんでほしい」と笑顔を見せる田中さん。来年2月9日には、2号店となる大橋店(福岡市南区)のオープンを予定しています。
店名 | 焼肉専門 田中精肉店 |
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所在地 | 福岡市中央区六本松1-10-3 |
TEL | 092-731-2177 |
営業時間 | 10:00~23:00 ※不定休 |
公式サイト | @tanaka_seinikuten |