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福岡で人気の高い飲食店7店が手を携え、店の垣根を越えたデリバリーを形にしました。各店自慢の「スペシャリテ」を専用ボックスに収めて宅配するサービス「博多回回、(はかたかいかい)」。新型コロナウイルスの拡大で外食業界が大きな影響を受ける中、自宅で"食べ歩き"を楽しんでもらう福岡発の新たな挑戦です。
「博多回回、」と名付けたわけ
この少し変わった「博多回回、」という名前には、"博多のお店を食べ回る"という意味が込められています。ロゴマークには、屋根の下に四つの「口」の字があしらわれ、複数の人たちが食事や会話を楽しんでいる様子を表しています。
外箱を持ち上げると、九つの引き出しが収納されています。平面で盛り付ける従来のオードブルとは違い、立体的な箱詰めにすることで持ち運びが安定し、一つひとつの料理を引き出す際に「何が入っているんだろう」というワクワク感を演出する仕掛けにもなっています。料理人たちがこだわったという紙製の容器は環境に優しく、再利用も可能。水色の引き出し紐には、番号と店舗名が入ったタグがついています。
気になる引き出しの中身は?
それでは、番号に沿って引き出しを開けていきます。
1.絆【il legame】/ダ・フチガミ 博多
ポルチーニ茸やトリュフ、福岡の野菜をスフォルマート風に仕上げた一品。
2.鮪のミキュイと南瓜のタルタル/Sola Factory
鮪にパルマ産の生ハムを巻き、レアに焼き上げています。南瓜のタルタルソースとバルサミコを添えて。
3.秋の味覚吹寄せ盛り/九州の旬 博多廊
秋鰆の西京焼、帆立真文アーモンド揚げなど、「煮・焼・蒸・揚・生」の5法を用いた秋の味覚。
4.人気の串盛り合わせ/焼とりの八兵衛
豚バラ、つくね、エンドウ豆の串揚げなど八兵衛を代表する串。
5.手羽めし/焼とりの八兵衛
もちごめを詰めて炊き上げています。
6.吉祥大蝦/西中洲 星期菜
プリプリの大海老を使用したエビマヨとエビチリの二つの味。
7.黒毛和牛ローストビーフ/オーセンティックリビングブッチャーNYC
九州産を中心に、厳選した黒毛和牛サーロインを使用した一品。
8.秋菓色彩/チョコレートショップ
スフレ・ショコラロール、抹茶ムース、ショコラの詰め合わせ。
これからのスタンダードに!
冷めてもおいしく、4~5人で囲んでも十分な量です。配達は福岡市内限定で9月7日から(予定)、予約は専用ダイヤル(092-403-8870)で受け付けています。価格は税別1万8000円。1日20箱の数量限定です。
「博多回回、」をスタートさせた関係者は、今回の事業モデルを進化させながら、全国展開も図る考えです。プロジェクトに携わる「hachibei crew」の代表取締役・八島且典さんは「英知や勇気が詰まった、福岡ならではのデリバリーボックス。これからのスタンダードになれば」と話しています。