【長崎】長与町の社福法人 「ふるさとづくり」最優秀賞

 地域の活性化に取り組む個人や団体を表彰する総務省の2025年度「ふるさとづくり大賞」で、長崎県長与町の社会福祉法人「ながよ光彩会」が最優秀賞の内閣総理大臣賞に選ばれた。一部の時間帯で無人になるJR長与駅の駅舎にカフェなどを設けて障害者支援につなげ、駅の管理業務も行っている点などが評価された。


平田知事(左)に受賞を報告する貞松さん

「ながよ光彩会」の障害者支援

 同法人は、長与町で福祉施設や地域住民が交流するコミュニティースペースを運営している。理事長の貞松徹さん(48)によると、住民の相談に応じる中で、JR長与駅が無人になる時間があり、電光掲示板が表示されなくなるなどの問題が起きていることを知った。

 貞松さんには、福祉施設の利用者が行方不明になった際に、同駅の駅員からの情報提供で発見できた経験もあり、「駅に人がいるのは、地域のセーフティーネットの一つだ」と考えたという。JR九州が公募していた駅舎を活用したにぎわいづくりの事業に応募し、同駅に障害者が働くカフェとショップを開設することを提案した。

駅舎にカフェ 就労の場に

 同社も快諾し、長与町の協力を受けて、23年9月に駅舎内のホールをカフェとショップに改修。法人の障害者支援事業の利用者が加工したコーヒー豆やキーホルダーなどの販売を始めた。JR九州から駅の管理業務も委託され、職員が駅舎の清掃や乗客の介助などを行っている。

 民間の法人がJRから駅の管理業務を委託されるのは、全国で初めてだといい、無人駅の課題を障害者福祉と連携しながら解決した方法も評価され、今回の最優秀賞に選ばれた。今年9月には、無人駅のJR道ノ尾駅(長崎市)にも、同様のショップを開設する予定で、準備を進めているという。

 貞松さんらが県庁を訪問し、平田知事に受賞を報告。平田知事は「地域での地に足のついた活動が評価されたと思う。これからも頑張っていただきたい」と激励し、貞松さんは「地域の課題を解決しながら、障害者が安全安心に働くこともできるモデルをつくることができた。これからも背伸びせずに、出来る範囲で活動を続けていきたい」と話した。


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