【熊本】南阿蘇鉄道、30年ぶり新型車両の営業運転開始

 熊本地震で被災した第3セクター・南阿蘇鉄道(熊本県高森町)が4月14日、約30年ぶりに更新した新型車両の営業運転を始めた。


高森駅を出発する新型車両


 同車両は、高森(高森町)―立野(南阿蘇村)間のうち、部分運行中の高森―中松(同)間を走る。7月15日の全線再開後はJR豊肥線・肥後大津(大津町)まで乗り入れる。


 外国人観光客のため、行き先表示に英語表記を入れ、外装には沿線を流れる白川を表現した青と、車窓から望む阿蘇五岳をイメージした緑のラインを配した。早ければ今年度中にさらに2両の更新を計画している。

 午前10時半、最初の列車が高森駅を出発した。兵庫県から旅行で来た男性(48)は「全線再開まで大変だったことだろう。きれいな車両でとても良い」と話した。

 中川竜一鉄道部長(52)は「たくさんの人に新しい車両に乗ってもらいたい。全線開通に万全の態勢で臨む」と語った。


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