【佐賀】武雄で「民陶火まつり」 11月22~24日に開催

黒牟田焼の丸田宣政窯

 430年以上の歴史を持つ陶器の黒牟田焼を手がける「丸田宣政窯」(佐賀県武雄市武内町)で11月22~24日、窯開きにあたる「第35回民陶火まつり」が開かれる。限定品を含む約1500点が展示、販売される。


黒牟田焼の皿を手に来場を呼びかける丸田さん

 黒牟田焼は、豊臣秀吉の朝鮮出兵で、日本に連れてこられた陶工が窯を開いたことが始まりとされる。釉薬(ゆうやく)を流し掛けした装飾など、素朴な風合いが愛されている。

1500点を展示販売

 催しでは、夫婦(めおと)茶わん60組と、どんぶり60個が、それぞれ特別価格の5000円で販売される。「流し掛け」や「鉄絵」といった技法によるデザインが施されている。

 期間中、地元の飲食店などが出店してにぎわうほか、24日午後0時半からは、横笛奏者の望月美都輔(みずほ)さんの篠笛(しのぶえ)コンサートも催される。見頃を迎えた紅葉を眺めながら、食事や音楽を楽しむことができる。

 同窯当主の丸田延親さんは「使ってうれしくなるような陶器をたくさん出品する。風情ある空間でゆっくりと作品にふれてほしい」と話している。問い合わせは丸田宣政窯(0954-27-2430)へ。


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