【長崎】平和を願う壁画展 ウクライナの小中学生も参加
ロシアによるウクライナ侵略が始まり、8月24日で1年半となった。国際子ども平和壁画展「平和の祈りキッズゲルニカinながさき」が、長崎市の爆心地公園近くを流れる下の川護岸で開かれている。国内外の子どもたちが描いた計11作品が展示されている。8月31日まで。
長崎親善人形の会・瓊子(たまこ)の会が主催。キッズゲルニカは、ピカソが描いた反戦壁画「ゲルニカ」と同じサイズ(縦3.5メートル、横7.8メートル)のキャンバスに、子どもたちが平和への思いを込めて絵を描くプロジェクトだ。
今回の展示には、県内の小中高校をはじめ、ロシア軍が多数の民間人を虐殺したウクライナの首都キーウ近郊ブチャの小中学生らが描いた作品や、県内からアイルランドに留学した高校生が現地学生と制作した絵画なども並んでいる。
ブチャの絵には、国花のヒマワリを持った女の子やミサイルを虫取り網に入れた天使などが描かれている。
国内外で平和活動に取り組み、作品制作を依頼した静岡県富士宮市の渡辺実さん(66)は、「長崎を最後の被爆地にするのと同様に、ブチャを最後の虐殺の地にするため平和を訴え続けなければならない」と話している。