【鹿児島】ザトウクジラがやってきた! 奄美沖を回遊 

 繁殖期を迎えたザトウクジラが鹿児島県・奄美大島沖を回遊する季節が到来した。奄美市名瀬小湊の沖合では1月5日、2頭のクジラが潮を吹き上げたり、尾びれを上げて潜水したりする姿が見られた。


尾びれと背を見せて潜水する2頭のザトウクジラ(奄美市の小湊漁港沖で)

 ザトウクジラは冬にカムチャツカ半島などを南下し、奄美や沖縄近海で出産と子育てを行う。奄美クジラ・イルカ協会によると、奄美大島近海で昨シーズンの発見数は延べ1662頭。今シーズンは2024年12月11日に1頭目、1月4日までに延べ34群52頭が確認されたという。

 5日はホエールウォッチング体験ツアーが行われ、地元の園児らが「見えた」「大きい」などと歓声を上げた。子どもたちを招いた同協会の才秀樹副会長によると、9割以上の確率で遭遇できるという。回遊のピークは2月。ホエールウォッチングは3月下旬頃まで続く。


advertisement