【熊本】湯前まんが美術館で「レヱル・ロマネスク」展
人吉・球磨地域をモデルにしたアニメ「レヱル・ロマネスク」を紹介する展覧会が、熊本県湯前町の湯前まんが美術館で開かれている。
アニメは2020年にTOKYO MXで放送。23年には続編も放送された。鉄道の廃線が進む世界で、人型のロボット「レイルロオド」が、沿線の魅力発信やグッズ開発などを通じて鉄道や地域の再建のために奮闘する物語。原案・構成担当のシナリオライター進行豹(しんこうひょう)さん(51)が取材で訪れた熊本県人吉市に魅了されたことで、物語の舞台は同市をイメージした「隈元県御一夜市(くまもとけんおひとよし)」となっている。
展覧会は、アニメの製作委員会や同館などが主催。会場にはキャラクターのパネルや、主人公の一人「すずしろ」の声優を務めた上坂すみれさんらの書き下ろし色紙など計200点以上を展示。人吉城跡や球磨川下り発船場などアニメに登場する「聖地」についても、背景画を並べて紹介している。
会期は5月6日まで
展覧会初日の3月20日には、進行豹さんも駆けつけ、「物語の中にはできるだけ人吉・球磨の魅力を書いた。この物語のレールをもっと延ばして南九州全体をつなぎ、発信していきたい」とあいさつした。同館の高橋颯希さん(30)は「作品の世界に浸っていただくとともに、作品とリンクした実際のスポットも巡って楽しんでほしい」と話している。
5月6日まで(期間中無休)。午前9時半~午後5時開館。高校生以上300円、小中学生100円、未就学児・湯前町民は無料。問い合わせは同館(0966-43-2050)へ。