自治体の優れた広報紙やウェブサイトなどを表彰する「全国広報コンクール」(日本広報協会主催、読売新聞社など後援)で、福岡県内からは粕屋町が映像で総務大臣賞を、宮若市が広報紙(市部)で読売新聞社賞を受賞した。
町キャラ、子育て応援動画
総務大臣賞 映像
粕屋町【赤ちゃん泣き止む!?】
「かすたまちゃん」MV完成!~かすたまちゃんが子育てを応援するよ~
受賞作は町のキャラクター「かすたまちゃん」が町内の名所や公共施設などをオリジナルの楽曲に乗せて案内する約2分半の動画。2025年3月の配信開始から1年余りで5万回超再生された。担当した総合政策課シティプロモーション係長の鵜城(うのしろ)秀斗さん(40)は「(再生増に)弾みがつけばうれしい」と受賞を喜ぶ。
福岡市のベッドタウンとして発展している町の魅力をアピールしようと、2年前に20、30歳代の若手職員らが部署を超え、子育て世代に照準を合わせた動画作成に動き出した。専門家の知見を加えながら、つい口ずさみたくなる歌詞とメロディーを追求。「子育てのひとときに寄り添い、応援する」内容を目指した。
配信が始まると、「子どもが動画と一緒に歌っている」といった反響が続々と寄せられた。2児の父親でもある鵜城さんも「2歳の次男がお気に入り。動画が始まると画面に駆け寄っていきます」と笑う。
キャラクター作りでも若手職員らが「2頭身」「丸み」など親しみやすさを具体化するアイデアを出し合い、反映させた。今年から町は動画にとどまらず、トレーディングカードやシールなど、親子で楽しめるキャラクターグッズの作製・頒布にも力を入れる。その先に子育て世代の移住・定住増を見据えており、鵜城さんは「町を選んでもらえるよう発信を進化させていきたい」と力を込める。
外国人との共生を探る
読売新聞社賞 広報紙(市部)
宮若市「広報みやわか『宮若生活』」(2025年12月号)
25年12月号で「ともに生きる」として、宮若市でも増えている外国人との共生について取り上げた。担当する秘書政策課の端倉大輝さん(25)は「外国人を排斥する動きが報じられるなか、身近な住民に対する理解が進んでいないのではないかと感じた」と話す。
市内の外国人は930人(25年11月時点)おり、総人口に占める割合は3%を超える。娘が外国人と結婚した男性、介護現場で働く技能実習生、日本語教室をしている日本人女性らにインタビューし、どうすれば共生できるのかを探った。
特集の最後には市内企業で働く外国人が環境クリーン作戦でごみを拾う写真を掲載。「編集を終えて」で「共生は制度や仕組みだけで実現せず、普段の生活の中で重ねる『小さな関わり』こそが地域が変わる確かな力になる」と訴えた。
宮若市は同コンクールで総務大臣賞を受賞するなどしてきた。現在は端倉さんが1人で企画、取材、撮影、執筆をこなしている。社会的な問題を取り上げることが多く、当時の市長による市職員へのパワハラが浮上した後、ハラスメント問題に関する特集を組んだこともある。
端倉さんは「皆さんが読んでみたいと思えるような広報紙を作りたい」と意気込んでいる。







