【長崎】前川清さん「タビ好キ」 故郷・佐世保で番組に幕

 長崎県佐世保市出身の歌手・前川清さん(77)がアポなしで住民を訪ねる九州朝日放送(福岡市、KBC)の日曜昼のテレビ番組「前川清の笑顔まんてん タビ好キ」が3月29日の放送で14年の歴史に幕を下ろす。九州・山口・沖縄を歩き、笑いあり涙ありの交流を続けてきた前川さんは「人の縁で続けてこられた」と感謝の思いを語る。


「タビ好キ」最終回の収録に臨む(左から)侑那さん、前川さん、お笑い芸人のえとう窓口さん、紘毅さん(2月23日、長崎県佐世保市のホテルで)=長野浩一撮影

最終回 3月29日放送

 2012年に始まった番組は九州・山口・沖縄などで放送。何げない会話を通じて住民に人生を語ってもらい、時には自らの歌声も届けた。放送回数は660回を超え、最多は福岡県の204回、続く長崎県には81回足を運んだ。

 最後のロケ地に選んだのは自身の地元・佐世保市。2月下旬の撮影では住民と触れ合い、共演してきた長男紘毅(ひろき)さん(40)、次女侑那(ゆきな)さん(34)らと市内のホテルで過去の放送を振り返った。初回のロケ地も同市で、前川さんは「タビ好キが始まった佐世保で最後を迎えた。いろんな方に支えてもらって成り立ってきた」と感謝を口にした。


「タビ好キ」の最終回をPRする(左から)侑那さん、前川さん、えとう窓口さん、紘毅さん(2月23日、長崎県佐世保市のホテルで)=長野浩一撮影

住民と心温まる交流14年

 出会った人との心温まるやり取りが番組の見所だ。ある老夫婦の家を訪ね、前川さんが自身の曲を披露すると、寝たきりの夫が喜んで少し元気が出た様子だったのが印象に残っているという。「番組を始める前よりもよくしゃべるようになった。話しかけないと話を引き出すこともできないから」と語る。

 喜寿を迎えた今も歌番組や舞台に立ち続ける前川さん。「タビ好キで積み上げてきたものを生かし、新たなスタートを切りたい」と次の挑戦に意欲を見せる。


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