【山口】下関市の火の山公園 新たな屋外展望台の供用開始

 山口県下関市の「火の山公園」再編整備事業で、同公園の山頂西側に新しい屋外展望台「ヒノヤマリング」が完成した。4月から供用が始まった展望台には、5月20日も観光客らが次々と訪問。二重のリング状のデッキというユニークな形状で、市民も親しむ観光拠点化を図る公園の新たなシンボルとなる。


多くの市民や観光客が訪れているヒノヤマリング。右奥は関門橋

市が再編整備「ヒノヤマリング」

 公園は火の山(標高268.2メートル)の麓から山頂にかけて広がる122.5ヘクタールで、関門海峡や響灘、周防灘などを見渡せる。同事業は市が2024年7月に着手。第1弾として25年11月、山頂東側に遊具13種類と展望スポット3か所を設けたアスレチックエリア(約5000平方メートル)が完成した。

 第2弾として約4億円をかけたヒノヤマリングは鉄骨鉄筋コンクリート製で、らせん状の二重の楕円(だえん)型リングが空中で交差するデザインが特徴だ。

 最大直径は32メートル、高さは3.6メートル。地面に接さず、海側に張り出している円周の一部約40メートルの固定に柱を使わないことで“リング化”を実現した。リング部分の外周デッキは一周91メートル、内周デッキは75メートル、幅はともに2~2.5メートル。緩やかな傾斜を歩きながら360度の眺望を楽しめる。午後5時~午前0時にはライトアップを行い、様々な色で照らされる。

 吹き抜けの中央部分は直径16メートルの広場になっており、催し会場として使える。

7月にはキャンプ場も完成

 同事業では7月、山麓にキャンプ場が完成予定。来年度以降、運行を終えたロープウェーに代わる固定循環式移動施設「パルスゴンドラ」や、ゴンドラ山頂駅を兼ねる屋内展望施設、山麓駅、芝生広場を完成させ、グランドオープンする。

 4月下旬に現地で行われた完工式には約40人が出席した。前田晋太郎市長が「人口減少や少子高齢化などの課題がある中、火の山に様々な施設を誕生させることで、下関観光や街づくりを前に進めていきたい」とあいさつ。関係者がテープカットをして祝った。

 公園の開園時間は午前8時~午後11時半で入園無料。ヒノヤマリングの供用開始を記念し、5月30日午前10時~午後3時には催しが開かれる。お笑いライブなどのステージショーのほか、餅まきなどがあり、キッチンカーや出店も並ぶ。JR下関駅と市営細江駐車場を経由する無料シャトルバスも運行する。

 問い合わせは市公園緑地課(083-231-1933)へ。


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