【大分】玖珠美山高生のトマト 全国選手権で最高金賞!

 大分県玖珠町の県立玖珠美山高の生徒らが育てた中玉のトマト「美山ルビー」が、日本野菜ソムリエ協会(東京)が主催する第5回全国トマト選手権のミディアム部門(1玉31~99グラム)で最高金賞を受賞した。同協会によると、高校生が手がけたトマトが最高金賞に輝いたのは美山ルビーが初めて。生徒たちは「世界で食べられるようなトマトを目指し、さらに研究を進めたい」と張り切っている。


玖珠美山高の生徒らが育てた「美山ルビー」=玖珠美山高提供

「美山ルビー」甘さ極限まで

 同協会がミカンや桃、梨などの青果物ごとに開催している全国青果物選手権の一環で、東京で4月22日に開かれたトマト選手権のミディアム部門には全国45の農園などがエントリー。野菜ソムリエの資格を持つ評価員15人が産地や品種、生産者などの情報を伏せた状態で食味を審査した。

 美山ルビーは「トマトが嫌いな人でも食べたくなるトマト」を目指し、同高地域産業科野菜類型の生徒が2023年度に栽培を始めた。

 市販の品種「セレブスイート」を使い、本来は夏が旬のトマトを11月から4月にかけての冬季に温室で育てる「低温ストレス栽培」を採用。設定温度を低く抑えてストレスを与え、甘さを極限まで引き出した。一般的なイチゴと同程度の糖度11度以上のものだけを選抜して美山ルビーと銘打っている。

 最高金賞を受賞したトマトは、25年度の2、3年生14人が臨時講師の永楽浩一郎さんらの指導を受けて栽培した。室温や水分供給などの設定、管理は永楽さんらが担い、生徒たちは主にデータの収集や、脇芽の除去といった栽培管理に取り組んだ。

 最高糖度は13.9度まで上昇し、選手権では「甘みが強く、うまみもある。なめらかな口溶けも良い」などと高い評価を得た。


町役場で最高金賞受賞を報告後、記念撮影に臨む生徒たち

 現在の3年生6人が5月14日、同町役場を訪れ、宿利政和町長に受賞を報告した。今年度は温室の面積を400平方メートルに倍増することなども伝えると、宿利町長は「町の玄関口である道の駅『童話の里くす』に特設の販売コーナーを作る方向で検討したい」と応じ、「先輩たちの頑張りを受け継ぎ、前年以上の最高のものを作ってほしい」とエールを送った。


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