マシュマロに愛を包んで 石村萬盛堂でホワイトデーの企画展
3月14日はホワイトデー。老舗菓子店・石村萬盛堂は福岡市博多区の本店で、「優しく愛を包み込む」との意味を込め、バレンタインデーのお返しにマシュマロを販売しています。店内では3月末まで、この時期の商戦を盛り上げた同社の歴代ポスターと、福岡県内在住のミニチュア作家・みすみともこさんの作品を紹介しています。
思いを込めた贈り物を
バレンタインでもらったチョコレートなどのお返しを贈る習慣――。いつ、誰が始めたのか、起源は諸説あります。その一つが、石村萬盛堂が1978年に提唱した「マシュマロデー」です。
同社によると、マシュマロデーは50年ほど前の雑誌の記事をきっかけに生まれました。「バレンタインのお返しがないのは不公平」という投稿が掲載されており、和菓子の技術を生かしてマシュマロも手がけていた同社は、チョコを包み込んだマシュマロを贈り物にできないか――と考えたそうです。
本店で開催中の企画は「ストーリーのある贈りもの。展」です。ホワイトデーの歩みをパネルにまとめ、駅に貼り出していた歴代ポスター14枚を展示しています。
同社の夏田正明さんは、「時代の移り変わりも感じることができます。大切な人との思い出を振り返ってほしい」と話します。
石村萬盛堂の菓子が好きだという、みすみともこさんの作品も紹介。指先サイズの銘菓「鶴乃子」や、博多手一本の掛け声から名付けられた「祝うてサンド」など、精巧なミニチュアが並んでいます。
子どもをモチーフにしたキャラクター「ぷりちゃん」が菓子を手にして喜んでいる新作もあり、本物そっくりの小さな世界を楽しめます。
期間中は、鶴乃子と祝うてサンドのミニチュアをそれぞれ数量限定で販売(税込み5500円)しています。
マシュマロを販売中!
店頭では、限定パッケージのマシュマロを3月14日まで販売しています。
同社のマシュマロは生地のきめ細かさと弾力が特長といいます。職人が手がける生地は、空気を抱き込んでいるかのようにふわふわした食感です。
味は、発売当初から人気のショコラ(6個入り、540円)や、コーヒー、イチゴがあります。桜、抹茶、栗の三つの風味をそろえた「和ましゅまろ」(9個入り、972円)など計13種類の「お返し」を用意しています。
夏田さんは「やさしさをマシュマロで包んで、大切な気持ちを届けてみませんか」と話しています。