好きな味を好きな量で 博多駅にセルフ式ビールスタンド登場

新しい店のサーバーでビールを注ぐ並田社長

記事 INDEX

  • 自分好みを発見!
  • 新しい分野に挑戦
  • 九州の味を伝える

 九州のクラフトビールを飲み比べて――。福岡市のJR博多駅に、好きなビールを好きな量だけ自分で注いで楽しむ”セルフ式”のビールスタンドが登場しました。新聞印刷の設備会社「西研グラフィックス」(佐賀県吉野ヶ里町)の直営店で、同社が手がけるブランド「GAME BREW(ゲーム ブリュー)」を中心に15種類を用意しています。

自分好みを発見!


7月19日にオープンした「Craft Beer Club CONTINUE?」

 新しい店は「Craft Beer Club CONTINUE?」。土産品店や飲食店などが集まる駅ビル1階「マイング横丁」の一角にオープンしました。

 立ち飲み形式で、店内には15個の注ぎ口が並んでいます。ビールは量り売りで、価格は1オンス(約30ミリ・リットル)あたり税込み90~100円です。


誰でも好きな分だけビールが楽しめる

 飲んだ銘柄と量は、入店時に渡される専用カードに記録されます。サーバーにカードをかざすとビールを注げる仕組みで、会計時にカードを返して料金を精算します。

 サーバーには、グラスの洗浄装置も備えられています。グラスに付着した微細なチリを除去したり、次の味を楽しんだりする際に使います。グラスを清潔にすることにより、雑味のないビール本来のおいしさを味わえるそうです。


サーバーに備えられた洗浄機でグラスを清潔に


 西研グラフィックスの並田正太社長によると、ビアホールなどでは一般的にグラス1杯あたり1パイント(約500ミリ・リットル)で提供されるそうです。量り売りなら「好きな味をちょっとずつ試せ、自分の好きな一杯にきっと巡りあえます」と話します。


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新しい分野に挑戦

 1950年設立の同社は、新聞を印刷する輪転機の開発などを行っています。経営多角化を図るため、新規分野への挑戦として、今回の事業を社長自ら発案したそうです。


発酵タンクなどが並ぶ「GAME BREW」の醸造所。左は並田社長(撮影:小林夏奈美)

 ノウハウを学ぶため2021年から広島の醸造所へ通い、オリジナルのレシピが完成。22年には醸造委託の形で販売を始め、各地の醸造所とのコラボビールも製造します。23年11月に免許を取得し、会社敷地内に醸造所を建てて自社生産を開始しました。

 ビールと同じように、ゲームも好きだという並田社長。夢かなって誕生した自社ビールは「今日というGAME(日)におつかれさま! 明日というGAMEにワクワク!」といった思いを込め、「GAME BREW」のブランドで展開することにしました。


「GAME BREW」ブランドの缶ビール。これまで40種類以上を出したという

 博多駅にオープンした直営店の名前も、同ブランドの人気ビール「CONTINUE?(コンティニュー?)」から付けました。これもまた、ゲームがおわって、もう一度やり直すかどうかを確認される際のフレーズ。並田社長は「お店では何回でもコンティニューして杯を重ねてほしいと思い、この名前にしました」と笑います。

九州の味を伝える


サーバー上部のパネルでビールの特徴を確認できる

 店では、麦の甘みとホップの香りが楽しめる「コンティニュー?」をはじめ、原料に米を使ったフルーティーな味わいの「DILEMMA(ジレンマ)」、佐賀県武雄市産のレモングラスを使用した「サ・ビール」などをそろえています。

 15種類のうち半分が同社のビールで、もう半分は九州各地の醸造所から仕入れたクラフトビールを提供します。ほかに、自家製ソーセージやタコス、フライドポテトなどのおつまみも用意しています。


最高の一杯が見つかる?

 営業は毎日11~23時。並田社長は「博多駅は九州の玄関口でもあり、旅行や仕事で訪れた人に地元の味を伝えていきたい」と話しています。


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