秋空へのぼるソバの階段 苅田町・等覚寺地区の棚田で白い花が見頃
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遠目から眺めると、秋空に向かう真っ白な階段のように見えた。
美しい棚田の景観で知られる福岡県苅田町の等覚寺(とかくじ)地区の休耕田で、ソバが白いかれんな花を一面に咲かせている。近くで咲く真っ赤なヒガンバナとのコントラストが鮮やかに映えていた。
標高250~300メートルの山あいにある等覚寺地区では、棚田の保全活動などに取り組むボランティア団体のメンバーらが毎年、休耕田にソバを栽培。今年は8月下旬に約30アールに種をまき、9月下旬から花が咲き始めた。
11月にソバの実を収穫し、12月には地区にある「天空カフェ」で新そばを提供する。ボランティア団体のメンバーで天空カフェを営む余村紫さんは「かわいらしいソバの花と山里の美しい景色を楽しんでほしい」と話している。見頃は今月中旬頃まで。(写真:大野博昭、文:高松秀明)