【海と日本プロジェクト】竹漁礁とアマモで海を豊かに 「博多湾守り隊!」の活動スタート

記事 INDEX

  • 小学5~6年約20人が参加
  • 実験を通じて楽しく学ぶ
  • 竹漁礁で魚のすみか作り

 竹で作った漁礁と海草アマモで博多湾を豊かにする体験活動「博多湾守り隊!」が8月24日、福岡市西区の能古島で始まりました。小学5~6年の約20人が参加し、この日と9月10日、10月15日の計3日間のプログラムで海の環境への理解を深めます。

実験を通じて楽しく学ぶ

 「博多湾守り隊!」は若い世代に海への関心を持ってもらい、海の問題解決に向けた活動を広げることを目的とする日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として開催しています。


水の性質について説明する中村館長

 初日はまず、水族館「マリンワールド海の中道」(福岡市東区)の中村雅之館長が講師となり、実験を交えて海の環境を解説しました。水の比重を学ぶ実験では、水を入れたコップと塩水を入れたコップの2種類を用意。水のコップに塩水のコップを重ねると混ざってしまうのに対し、上下を逆にすると混ざらず分離したままです。


右が塩水のコップに水のコップを重ねたもの

 中村館長によると、より重い水が底に沈む性質を利用した実験だということです。そのことが目の前で示されると、実験を見守っていた子どもたちから歓声があがりました。そのほかにも、アサリの水質浄化作用を学ぶ実験や博多湾の模型を使って潮の流れを知る実験などを行いました。

竹漁礁で魚のすみか作り


竹漁礁作りに取り組む子どもたち

 続いての活動では、ダイバーたちで結成された団体「ふくおかFUN」のスタッフが竹漁礁の作り方を指導。竹漁礁とは、成長スピードが早く、山の環境に影響を与えてしまう竹を有効活用して作る海の生き物のすみかです。子どもたちが懸命に作った3基の竹漁礁は、ふくおかFUNのスタッフが海に潜って設置しました。


海中に沈めた竹漁礁の様子を観察

 9月と10月の第2回、第3回の活動では、竹漁礁にすみついた生き物の様子を子どもたちが海に潜って観察したり、コラボ商品の販売を行ったりする予定です。