【山口】カープ二軍球場から商店街に!周遊へ地元が始動
プロ野球・広島東洋カープの二軍本拠地「由宇練習場」がある山口県岩国市由宇町の由宇町観光協会が、球場を訪れたファンを地元商店街に呼び込む新たな周遊プロジェクトを始めた。商店街を散策してオリジナル絵馬を買い、願い事を書いて神社に奉納してもらうというプランで、地域のにぎわい創出と交流促進を目指す。
絵馬を購入して神社に奉納
企画の中心となったのは、岩国市のイラストレーターで、観光協会の仕事も担う井上昌子さん(45)。由宇で二軍戦があるときは売店で働いている。
商店街の人たちの「以前のように人が戻ってきてほしい」との声を聞き、活気を取り戻すアイデアを検討。暑さ対策でカープの二軍戦の開始時間が午前10時30分に前倒しになり、試合後も観客が日中に動ける時間が増えた好機をとらえ、球場、商店街、神社を巡る周遊プランを考案した。
オリジナル絵馬は、井上さんがデザインした同協会のマスコットキャラクター「勝助くん」が描かれている。カープにちなんでコイをモチーフにしており、商店街の9店舗で、1枚500円(税込み)で販売している。
三つの"ゆう"でまちを一つに
7月中旬のキックオフイベントでは、約20人が試合終了後、商店街に足を運び、買い物や店主たちとの会話を楽しんだ。その後、1100年以上の歴史がある町内の榊八幡宮まで向かい、同協会が寄贈した、カープカラーの赤い絵馬かけに、チームの勝利や「推し」の選手の活躍などの願いを書いた絵馬を次々にかけていった。
広島県福山市の徳重汐月さん(24)、広島市の石田結菜さん(27)、同市の岩樋奈菜さん(21)の熱心な「カープ女子」3人は、球場で井上さんに誘われ、ユニホーム姿で参加した。3人は「商店街の人たちは皆優しく、絵馬もかわいい」と笑顔を見せ、「絵馬は若い女性に人気なので、発信すれば、もっと人は来ると思う。ここに来なければ手に入らない、カープとコラボした御朱印やお守りとかあればいいですね」と話していた。
同協会の貞永知志・代表理事は「ファンの皆さんに恩返しができるようなことも考え、まちを新たに盛り上げていきたい」と話し、榊八幡宮の三上則雅宮司(81)は「今回初めてカープとお宮の関係ができました。若い人にたくさん来ていただき、優勝祈願をしてもらいたい」と語った。
井上さんは「由宇、あなた、縁結び。三つの"ゆう"でまちを一つにして、笑顔にしたい」と抱負を述べた。




