【山口】宇部が再び「エヴァのまち」に 空港に初号機も

まちじゅうエヴァンゲリオンの概要を説明する篠崎市長

 人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズで知られる庵野秀明監督の出身地・山口県宇部市は、7月8日~9月4日、作品にちなんだイベントで市をPRする「まちじゅうエヴァンゲリオン」を開く。市制100周年を記念した前回(2021年12月~22年5月)に続き、2度目の企画。今回は山口宇部空港に巨大フィギュアを設置するなどして観光客らに「エヴァのまち」を印象づけたい考えだ。

 同作品の最新アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」では、ラストシーンでJR宇部新川駅をモデルにした風景が登場する。国内外のファン投票で選出される「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2022年版)」にも、県内で初めて選ばれた。

 山口宇部空港の2階出発ロビーに、エヴァンゲリオン初号機の巨大フィギュア(高さ3メートル)を設置。エヴァをテーマにした旗や垂れ幕などで空港内を彩り、公式グッズショップを開設する。

 前回同様、スマートフォンを使ってJR宇部線と小野田線の計6駅でポイントを獲得すると、抽選でエヴァ関連グッズが当たるスタンプラリーも実施。JR宇部新川駅には、エヴァのキャラクターなどをデザインしたスタンプを押せる台紙を、前回から2種類増やして4種類置く。

 ときわ湖水ホールでは、庵野氏が総監督を務め、1990年からNHKでテレビ放送された「ふしぎの海のナディア」展も同時開催。原画や絵コンテ、手書きのメモなど400点以上を展示する。

 今回の総事業費は約2500万円を想定している。市によると、3~5月に実施した、登場人物らのフィギュア展「海洋堂エヴァンゲリオンフィギュアワールド」には約2万4500人が訪れ、うち8割が市外からだった。フィギュア展でのグッズの売り上げは約1900万円に上り、グルメフェアでは1万1446食(約950万円)を売り上げたという。

 記者会見で概要を発表した篠崎圭二市長は「夏休み期間中の開催なので、ぜひ市を訪れてもらう機会にしたい」と力を込めた。


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