【大分】「別府八湯温泉道」に道後温泉が参戦 期間限定で

 日本有数の二つの温泉地が連携して集客アップだ――。大分県別府市とその近郊にある温泉を巡ってスタンプを集めると段位が認定される「別府八湯温泉道」に、松山市の道後温泉3か所が11月末までの期間限定で加わった。計8か所を巡ると、特製のオリジナルグッズなどがもらえる。担当者は「相互交流を進め、多くの人に行き来してほしい」としている。


「ヒストリカル温泉道特別初段認定」でもらえるスパポートの限定カバー(左)と温泉本

 別府市と松山市は2023年2月、知名度や強みを生かした連携事業などに取り組むため、観光交流都市協定を締結した。今回は事業の一環で実施された。

スタンプ集めて段位やグッズ

 「別府八湯温泉道」は、各温泉のスタンプを押す冊子「スパポート」を使い、8個ごとに認定料を払えば、初段から段位が徐々に上がり、88個集めれば名人に認定される仕組みだ。

 今回の取り組みに合わせ、松山市の「道後温泉本館」「道後温泉別館飛鳥乃湯泉」「椿の湯」の計3か所にスタンプを新たに置いた。

 取り組みの名称は「ヒストリカル温泉道特別初段認定」で、最新の「温泉本」とスパポートが必要だ。別府八湯温泉道のうち6か所、道後温泉の3か所中2か所の計8か所を巡って、認定料1300円を払えば、認定状と初段タオル、スパポートの限定カバーがもらえる。

 別府市誌などによると、「伊予国風土記」で道後温泉の成り立ちについて「別府から下樋を通して湯をもたらした」という内容が記されているなど、両市は歴史的なつながりがある。

 別府八湯温泉道の事務局(別府市観光協会)の担当者は、「大分と愛媛は、海を隔てておとなり。歴史ロマンを感じながら巡ってほしい」と話している。

 問い合わせは別府市観光協会(0977-24-2828)へ。


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