【佐賀】星でジャンプ!武雄「ゆめぎんが」に新体験装置

 佐賀県武雄市の県立宇宙科学館「ゆめぎんが」の「宇宙発見ゾーン」が改装を終え、3月23日に再オープンした。子どもから大人まで楽しみながら宇宙を学ぶことができる施設を目指し、体験装置を設けるとともに、展示には最新の天文学の研究成果を盛り込んでいる。

絶景旅やロケット発射に挑戦も


月、火星、冥王星の重力の違いを体験できる「グラヴィティジャンプ」

 1999年7月開館。四つある展示のうち、プラネタリウムなどは改修してきた一方で、宇宙発見ゾーンは開館時のままだった。2024年、開館25周年を迎えることから、23年9月から改装工事をしていた。事業費は約4億8000万円。

 月、火星、冥王(めいおう)星の、地球より小さい重力を感じることができる「グラヴィティジャンプ」は、装置に乗って足で蹴り上げると連動して前面と床面の映像が動き、星の上で跳びはねているような臨場感を味わえる。身長1メートル30以上、体重80キロ以下の人が対象。


宇宙船からの景色を眺める気分を味わえる「宇宙絶景旅」

 「宇宙絶景旅」のコーナーでは、最新鋭の宇宙望遠鏡が撮影した映像と画像が映し出され、地球や太陽系、銀河を宇宙船から眺めている気分になることができる。

 リズムに合わせてジャンプしてロケット発射に挑戦するゲームや、物資補給機の管制官業務を体験できるコーナーもある。

 グラヴィティジャンプを体験した佐賀市内の小学6年生は「高く跳べて、地球との重力の違いがよくわかった。体がものすごく軽くて、楽しかった」と話していた。

“日本で最新”の宇宙展示

 鈴木明子館長は「日本で最も新しい宇宙展示になった。見て、体験して、楽しんでほしい」と来館を呼び掛けている。

 通常の観覧料で入館でき、大人520円、高校生310円、小・中学生200円、4歳以上100円。月曜休館(祝日の場合は翌平日)で、ゴールデンウィークなどは無休。問い合わせは同館(0954-20-1666)へ。


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