福岡市は7月1日、市役所本庁舎と地下鉄駅の緑化事業の概要を発表した。本庁舎では、福岡の在来種の植物を中心に1万本以上の樹木を植栽し、市民らが四季を感じることができる「天神の森」の創出を目指す。
季節感じる樹木を配置
市の計画では、本庁舎14階までのベランダに低木を植え、西側の壁面はツタなどで庁舎の大部分を緑で覆う。西側広場の屋根も花や緑で装飾し、広場の周囲にはヤマボウシやイロハモミジなど、季節を感じられる樹木を配置する。
地下鉄では天神駅東口、博多駅(空港線と七隈線)、福岡空港駅で緑化する。改札付近や乗り換え通路の壁面や柱をそれぞれのテーマに応じて植物やライトなどで装飾。水流や音なども用いて五感で自然の豊かさを感じられる仕掛けとする。
総事業費は本庁舎が約3億4500万円、地下鉄各駅が計約2億9500万円で、来年3月までに完成する予定。高島宗一郎市長は「緑あふれる美しい都市景観をつくっていきたい」と話した。
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