【大分】みんなが主役!玖珠町に「学びの多様化学校」開校

 不登校を経験した児童生徒が通う大分県玖珠町立学びの多様化学校が4月15日、開校した。始業式は16日に行われ、小学生4人、中学生12人の計16人が新たな学校生活をスタートさせる。


玄関に校名板を掲げる宿利町長(左)と梶原教育長


 学びの多様化学校は、学校に行きづらさを感じる子どもたちに配慮した教育課程を編成できる点に特長がある。公立の義務教育学校(小中一貫校)としては、同校が九州・山口で初めてのケースになる。

 町教育委員会によると、6人が町外からの入学・転入生で、うち2人は関西から転居してきたという。

 15日は、宿利政和町長と梶原敏明教育長が校舎の玄関に校名板を掲げた後、関係者約60人が出席して体育館で開校式があった。小原猛校長は、教職員10人で話し合い、学校の教育目標を「みんなが主役の学校」としたことを報告し、「できない理由を考えるよりも、できるための方法を考える教職員集団でありたい」と決意を語った。

 県教委の山田雅文教育長は「誰一人取り残されない学びの保障に向け、先進事例である町の挑戦をしっかりとサポートし、他の地域への展開を念頭に取り組みたい」と祝辞を述べた。

 学校に対する関心は高く、町内外の企業や個人から学校の運営のためにと計8件、870万円の浄財が寄せられている。


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