【大分】豊後大野で短編コメディー映画撮影 足立紳監督

 大分県別府市と豊後大野市を舞台にした短編コメディー映画の撮影が始まった。NHKの連続テレビ小説「ブギウギ」の脚本を担当した足立紳監督がメガホンを取り、年内の完成を目指す。同市役所で制作発表記者会見があり、足立監督は「豊後大野市の魅力が伝わる楽しい観光映画にしたい」と意気込みを語った。

佐野弘樹さんら出演、別府プロジェクト7作目


豊後大野市のイメージキャラクターのぬいぐるみを手に記念撮影する(左から)天野さん、佐野さん、足立監督、剛力さん

 コロナ禍で観光客が遠のいた別府の街を元気づけようと、地元有志でつくる実行委員会が著名な監督や俳優らに呼びかけて映画を制作する「別府短編映画制作プロジェクト」の一環。今作が7作目となる。これまで別府市内での撮影が中心だったが、今回は撮影協力に応じた豊後大野市が映画の主な舞台となる。

 作品は、映画監督志望の主人公の青年が、道中で出会った一人の女性と市内を巡る旅をするというストーリー。主人公を佐野弘樹さん、ヒロインを天野はなさんが演じ、特別ゲストとして剛力彩芽さんが1人3役で脇を固める。

観光名所やサウナも登場

 稲積水中鍾乳洞や原尻の滝、轟橋(とどろばし)といった市内の観光名所だけでなく、飲食店や市が活用を進めるサウナも登場。市職員もエキストラとして出演する。

 5月21日の記者会見には、足立監督や佐野さん、天野さん、剛力さんらが出席。原尻の滝の訪問時に水が流れ落ちる崖のぎりぎりまで近寄れることを知って驚いたという足立監督は「短編映画といえど登場人物たちの別の話を見たいと思える作品になればいい」と笑顔で語った。主演の佐野さんも「良い作品に仕上がったと思うので、楽しみにしてほしい」と自信を見せていた。

 市内での撮影は27日まで行われる予定で、完成後は別府市の別府ブルーバード劇場や豊後大野市内で上映される。


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