【宮崎】高原町の魅力をキッチントレーラーで各県に発信
宮崎県高原町の魅力発信に向け、同町は九州各県の高速道路のサービスエリア(SA)などにキッチントレーラーを持ち込み、地元の米粉を使ったチュロスを販売する「動くサービスエリアプロジェクト」を始めた。新たな地域創生の手段にしたい考えで、毎月1回をめどに九州一円のSAのほか、福岡都市圏の商業施設などに出向く予定だ。
動くサービスエリア!?
町と、地元の奥霧島地域商社ツナガルたかはる、NEXCO西日本九州支社が2022年5月に結んだ事業連携協定の一環として企画した。トレーラーを「動くたかはるSA」とすることで、本物のSAがない高原町でも各地に派遣して地元産品の販売などを通じて町に関心を持ってもらい、関係人口増を目指す狙いがある。
自慢のチュロスを販売
トレーラーはオレンジの目立つ色合い。「OKUKIRISHIMA(奥霧島)」にちなみ「OK★チュロス」と命名したチュロスは約30センチ(450円、税込み)と約15センチ(250円、同)の2種類あり、味はシュガー、きなこ、チョコレートを用意。「ザクッ、モチッ」とした食感が特徴だ。
1回目の出動先は5月25、26日、九州自動車道上り線の宮原SA(熊本県氷川町)で、立ち寄った家族連れらがトレーラーの周りに集まり、チュロスを買い求めていた。奥霧島地域商社ツナガルたかはるの温谷禎康社長(50)は「たくさんの人に高原の魅力を知ってもらい、ふるさと納税の寄付や来訪者増につなげたい」と意気込んでいる。