【熊本】新紙幣の“顔”をPR 小国町に北里柴三郎フラッグ

 新千円札の肖像に採用された細菌学者・北里柴三郎(1853~1931年)を描いたフラッグが、出身地の熊本県小国町に登場した。町は100か所に飾り付けて北里の古里をPRし、新紙幣発行の機運を高めている。


北里柴三郎をPRするフラッグ

 ビニール製で、幅50センチ、長さ90センチの長方形に、下部は逆三角形となっている。肖像と「祝2024 新千円札」「生誕の地、小国町」といった文字をあしらった。

 北里柴三郎記念館をはじめ、杖立温泉や鍋ヶ滝といった観光地と国道沿いの街路灯などに並ぶ。町産業課の北里宏葵(ひろき)・柴三郎プロジェクト係長は「発行を機に博士を中心として町を盛り上げ、観光客を増やしたい」と意気込んでいる。

県内各地で関連イベント

 新紙幣発行を祝い、熊本県内各地で北里柴三郎の関連イベントが開かれる。

 発行初日の7月3日は、小国町北里の北里柴三郎記念館の入館者を対象に、新紙幣への両替を受け付ける。正午から、同館シアターホール横で肥後銀行移動店舗車が対応する。新紙幣の枚数には限りがある。

 熊本市中央区練兵町の肥後の里山ギャラリーでは7月29日~9月14日、直筆の書を展示する。座右の銘「終始一貫」と書かれており、関連資料のほか、江戸時代から現在まで、各時代の紙幣や硬貨などを紹介する。

 ギャラリーがある肥後銀行本店では、7月27日午後1時半から、北里のひ孫、北里英郎氏らによる講演や座談会が企画される。聴講無料、先着100人で申し込みが必要。肥後の里山ギャラリー(096-326-7800)へ。


advertisement