福岡女子大(福岡市東区)は7月3日、男性として生まれ、女性の心を持つトランスジェンダーの学生を2029年度から受け入れると発表した。今後、性自認の確認方法など出願資格に関する手続きなどを整理し、26年秋に公表する予定。
学内の環境整備を進める
同大は大学・大学院ともに現在は女性の入学しか認めていない。受け入れについては22年5月から検討を始め、外部専門家による研修会や学生との意見交換などを重ね、25年3月に決定した。
学生側から受け入れに否定的な意見は見られなかったものの、大学1年次に義務化されている寮生活に対して不安の声が寄せられたという。今後、職員や学生への研修のほか、寮に個室を設けるなど学内の環境整備も進めるという。
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