【宮崎】ひなたフェスで活性化! 「聖地」へ有志が勉強会

日向坂46の音楽イベント 9月7、8日開催


勉強会で記念撮影に臨む参加者たち(6月22日)

 日照時間が長く、「日本のひなた」とも呼ばれる宮崎県。そんな県内で9月、ひなたが名前に入る人気アイドルグループ「日向(ひなた)坂46」が「ひなたフェス2024」と銘打った音楽イベントを行う。宮崎を故郷のように感じるというメンバーの来県を地域の活性化につなげようと、訪れるファンらへのおもてなしなどを考える有志の動きも生まれている。

イベントは2日間

 日向坂46は「欅坂46」(現・櫻坂46)の姉妹グループの「けやき坂46」として2016年に活動を始め、19年にいまの名称となった。人気も高く、ファンはグループ名にちなんで「おひさま」と呼ばれる。

 グループがひなたフェスの開催を発表したのは4月。理由としてロケで訪れて宮崎と縁が生まれ、故郷のように思うようになったなどとしている。

 会場となるのは宮崎市のひなた県総合運動公園。開催日は9月7、8日で、主要イベントとなるライブは両日とも、公園内のひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われる。

 市制100周年の節目に行われるイベントを観光誘客などにつなげようと、市も市内の装飾やPRブース設置などの費用885万円を予算化している。

「温かく出迎えたい」

 イベントを地域のにぎわいにつなげようとする市民もいる。「2日間で数万人が訪れる。温かく迎え入れたい」。宮崎市橘通東3のカフェ「若草HUTTE&co-ba miyazaki」のオーナー、今西正さんもその一人だ。

 今西さんは日向坂46のグループ名を知っている程度だったが、宮崎に親しみを持つメンバーや、フェスに来てくれるファンのために何かしたいと思い立った。

 知人で、野菜などを販売する「やお九州」代表の服部学さんと話し、おもてなしなどを考える勉強会を5月に始めた。服部さんも日向坂46をよく知っているわけではなく、「盛り上げるためには我々がまずグループを知らないと」と話す。


6月に開かれた勉強会

 6月22日に今西さんのカフェであった2回目の勉強会には大学生、個人事業主、行政職員ら50人以上が参加。ファンが説明するグループの歴史などに関する話に耳を傾けた。

 日向坂46を連想させる菓子やメンバーの顔写真つきのネイルを作りたいとのアイデアを披露する参加者もおり、ファンからは「おひさま」「ひなた」といった名称を商品につけたり、グループのイメージカラーの空色を使ったりすると「目に留まりやすい」との助言が寄せられた。

 飲食店事業者らに対し、「ファンはライブ後、食事をしながら話をして振り返ることが多い。営業時間を延ばしたり、ライブのチケットを提示するとサービスを受けられる特典があったりすると喜ばれるのでは」とのアドバイスもあった。

ファンにPR

 勉強会に参加した図師康佑さんはチーズまんじゅうなどを販売する「菓子工房 そらいろ」(高千穂町)で販売を担当しているという。「メンバーの好みに合わせた商品を作るなどして盛り上げていきたい」と話していた。

 ファンという都城市の会社員、宮元啓輔さんは「事業者の方も真剣に取り組んでいると感じた。宮崎を日向坂46の『聖地』としていきたい」と意気込む。

 勉強会は今後も続く予定で、今西さんは「フェスに訪れた人たちに『宮崎のおひさま(ファン)』になってもらうため、できることをしていきたい」と話す。



「世界で一番熱い場所に」 日向坂46が知事訪問


笑顔でポーズをとる(左から)河田さん、河野知事、佐々木さん、正源司さん

 ひなたフェス2024の開催を前に、日向坂46のメンバー3人が6月29日、宮崎県庁を訪れ、河野俊嗣知事に意気込みなどを語った。

 1期生の佐々木美玲さん(24)、2期生の河田陽菜さん(22)、4期生の正源司陽子さん(17)で、佐々木さんは「一生懸命盛りあげていけたらいいなと思っています」と話した。河野知事は「盛りあげていくので、全国に向けて発信をしていただければ」と激励した。訪問後、河田さんは「世界で一番熱い場所になるよう頑張りたい」と意気込んでいた。


河野知事(右)と話す日向坂46のメンバーら

 フェスの成功に向け、県内の市民有志らが勉強会を開いていることについて、佐々木さんは「私たちもたくさんお返しができるように頑張っていきたいなと改めて思った」と語った。

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