【山口】下関で「馬関まつり」8月24、25日 行列や総踊り

 第47回馬関まつりが8月24、25日、山口県下関市のJR下関駅前地区と唐戸地区で開催される。新型コロナ禍を経て2023年、4年ぶりに復活した「朝鮮通信使行列再現」と「平家踊総踊り大会」を目玉に、再現20周年を記念して姉妹友好都市の韓国・釜山広域市から「朝鮮通信船復元船」も寄港し、祝祭感にあふれるまつりとなる。

復元船も寄港 歴史色豊かに開催

 下関青年会議所や市などでつくる推進協議会が主催。下関市の夏のフィナーレを飾る催しとして親しまれ、23年は約33万人が訪れた。


馬関まつりのポスターを手にする浜崎会長(中央)ら

 朝鮮通信使は江戸時代に朝鮮から派遣された外交使節団。今年の行列再現は24日午後3時40分から姉妹都市ひろばで出発式があり、通信使や武士の装束をまとった下関と釜山の市民ら計約200人が市役所前まで練り歩く。同5時40分からは海峡メッセ下関前―オーヴィジョン海峡ゆめ広場間でも行列を披露する。

 復元船は韓国の国立海洋遺産研究所が18年に建造した木造ディーゼル船(全長27メートル、幅9.3メートル、総トン数149トン、定員72人)で、帆柱の高さは22メートル。今回は長崎県・対馬などに寄港した後、21日に下関市に到着する予定で、24日午前10時から海峡交番近くのふ頭で歓迎セレモニーが行われる。

 総踊り大会はまつりのクライマックスとして25日午後7時から、国道9号の通称「細江大通り」を歩行者天国にして実施され、市民ら約2000人が伝統の踊りを披露する。飛び入り参加もできる。

ライブやグルメも

 一方、海峡ゆめ広場など各会場では両日ともライブやショーなどのイベントが開かれるほか、各種出店やキッチンカーなど計約200店が並び、ムードを盛り上げる。

 推進協会長の浜崎博光・下関青年会議所理事長は「下関の夏と言えば馬関まつり。今年も多くの皆さんに心ゆくまで楽しんでほしい」と話している。

 詳細は馬関まつりの特設サイトで確認できる。問い合わせは下関まつり合同会議事務局の市観光政策課(083-227-3305)へ。


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