【大分】養老孟司さんが語る昆虫の世界 大分市で「虫展」
解剖学者で昆虫愛好家としても知られる養老孟司さんが8月13日、大分市の県立美術館で開催中の「養老孟司と小檜山賢二『虫展』~みて、かんじて、そしてかんがえよう」を訪れ、「普通に見ている世界が、もっとはるかに深かったということに気づいてもらえればうれしい」と話した。
県立美術館で8月25日まで
虫展では、対象物の全てにピントが合う深度合成技法を使う写真家・小檜山賢二さんが撮影した個性的で色彩豊かな造形の昆虫写真を楽しめる。養老さんも虫の解説文などを担当した。
養老さんは展示を見学し、写真の昆虫のポーズをまねたり、自身の虫研究室をイメージしたコーナーに座って普段の作業風景を再現してみせたりした。
「アートとして素直に見られる」
見学後、養老さんは報道陣に「あって当たり前と思っている木の葉っぱや土も、実は細かい構造を持っていて、いろいろな生き物がいる。(虫の造形は)人間の手あかがついていないからこそ、アートとして素直に見ることができるのではないか」と話した。
展示は25日まで。開館時間は午前10時~午後7時(金、土曜は午後8時まで)。観覧料は一般1200円、大学・高校生1000円、中学生以下無料など。問い合わせは同館(097-533-4500)へ。