【山口】大内人形のゴム印を集めるスタンプラリー開催中

 山口市が誇る大内塗の伝統工芸品「大内人形」を題材にしたゴム印6種によるスタンプラリーが、市内の観光案内所を中心に行われている。伝統工芸のPRと観光振興を兼ねて山口県立大(山口市)が初めて企画した。期間は2025年3月まで。


ハート形のゴム印

 大内人形は、市内を拠点に一大勢力を築いた室町時代の守護大名・大内氏が、都を恋しがる妻を慰めるため職人に作らせたのが始まり。丸顔で垂れ目におちょぼ口の男女一対で、夫婦円満の象徴として親しまれている。

 印面のデザイン(直径4センチ以内)は今夏、中学生から大学生までを対象に募り、県内外から計136点が集まった。ハート形にかたどったものや地元の国宝・瑠璃光寺五重塔と組み合わせた作品など計6点が採用された。


スタンプラリーで使用される大内人形のゴム印

 スタンプラリーは12月1日に始まり、JR山口駅や湯田温泉の観光案内所など市内6施設にゴム印と台紙を置いている。印影を三つ以上集めると大内塗の賞品が抽選で当たる。

 問い合わせは県立大国際文化学部事務室(083-929-6258)へ。


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