【鹿児島】知覧特攻平和会館を改修へ 南九州市が方針

 戦後80年に合わせ、鹿児島県南九州市は知覧特攻平和会館の改修に乗り出す。2025年度一般会計当初予算案に、関連事業費2億3000万円を盛り込んだ。

新年度予算案 事業費2億3000万円 


知覧特攻平和会館(提供:南九州市)

 同館は特攻隊員たちの遺書や遺品などを展示する施設として1987年に開館した。展示品の劣化防止などが課題となっており、資料の劣化を防ぐ専用の照明器具や新しい映像機器の導入費用を計上した。

 また、クラウドファンディングで集まった寄付を活用し、開館当初から設置されているジオラマ「知覧の空」を刷新する。当時の特攻基地の様子への理解をより深めてもらうため、プロジェクションマッピングを導入するという。2025年夏頃の完成を目指す。

 同館は「来館者が見やすく、資料にも優しい環境を整えていきたい」としている。


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