【鹿児島】口永良部噴火10年 「風化させない」海保が絵本

 鹿児島県屋久島町・口永良部島の爆発的噴火から10年を迎えることから、第10管区海上保安本部は3月27日、備えの大切さを伝える絵本「ともだちはボルケ!!」(A4判縦、14ページ)を町に贈った。救助に携わった機動救難士の体験に基づいて作成、町内の9小学校に配布される。

屋久島町に贈呈 小学校に配布へ


絵本を贈呈した赤松本部長(右)と荒木町長

 絵本は、口永良部島の新岳で2015年5月に起きた爆発的噴火を描写。機動救難士の後藤領・第一災害係長とともに対応にあたった同本部職員が原案を考え、海上保安協会の協賛で、鹿児島市の出版社「燦燦(さんさん)舎」が作成した。


絵本「ともだちはボルケ!!」のイラスト


 10管本部で贈呈式が行われ、赤松宏樹本部長から、荒木耕治町長に絵本が手渡された。赤松本部長は「風化させず、防災意識向上の助けになれば」と述べた。荒木町長は「災害は他人事ではなく、いつ起きてもおかしくないことを学ぶ教材として活用したい」と感謝していた。


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