【山口】篠笛奏者・佐藤さんの公演 正護寺で5月10日
和楽器の演奏を通じて文化財への関心を高めてもらおうと、篠笛(しのぶえ)奏者の佐藤和哉さんの演奏公演「薬師如来へかなで奉る」が5月10日、県指定有形文化財・木造薬師如来坐(ざ)像を安置する山口市陶の正護寺で行われる。主催するNPO法人・山口アートネットワーク(Yan)が観覧者を募集している。
学芸員とのトークセッションも
佐藤さんは佐賀県唐津市出身で、大学時代に出会った篠笛の奏者として国内外で活動。フォークデュオ「ゆず」の人気曲「雨のち晴レルヤ」を共同制作したことでも知られる。
演奏会は午後2時から約2時間。国宝・薬師寺東塔の修繕完了を記念して作曲した「瑠璃色ノ光」などを披露する。県立萩美術館・浦上記念館の末吉武史学芸員との薬師如来に関するトークセッションもある。
Yanの曽田元子代表は「魂を込めて一音一音を繊細に表現する演奏が魅力。公演をきっかけに山口の文化資産を守っていく機運を高めたい」と話している。
全席自由で前売り券4500円、当日券5000円。先着順で定員70人程度。佐藤さんのホームページなどから申し込む。問い合わせはYan(090-9504-5526)へ。