【熊本】「阿蘇ちょうちん祭」始まる 災害の教訓を未来へ 

 2016年4月の熊本地震で甚大な被害が出た熊本県阿蘇市の阿蘇門前町商店街で4月12日夜、犠牲者を鎮魂し、災害の教訓を未来へとつなぐ「阿蘇ちょうちん祭」が始まった。約2000個のちょうちんに淡い明かりがともり、遺族や住民らが思いをはせた。


 市や関係機関による実行委員会の主催。地震で倒壊した阿蘇神社の楼門(国指定重要文化財)などが復旧した23年12月に初めて行い、24年から4月に開いている。

 熊本地震は4月14日で、最初の震度7を観測した「前震」から9年。実行委員会の山部雄作会長は「ちょうちん祭を地震について話すきっかけとして防災意識の向上につなげたい」と話した。点灯は20日までの午後6~10時。


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