【長崎】島原市と大牟田市を結ぶ高速船が運休へ 7月から
長崎県島原市の島原港と福岡県大牟田市の三池港を結ぶ高速船三池島原ラインを運航する「やまさ海運」(長崎市)は5月27日、同ラインの運航を7月1日から休止すると発表した。
同社は2015年に島原鉄道(島原市)から高速船事業を引き継ぎ10年間運航してきたが、当初2万5000人だった年間利用客が、コロナ禍で21年には5230人にまで落ち込み、24年も1万6000人台と、以前の水準に戻っていない。加えて燃料費、人件費の高騰が経営を圧迫し、同社での運航継続は厳しいと判断したという。現在、他の事業者への引き継ぎを模索しており、運航再開の見通しは立っていない。
島原市の古川隆三郎市長は「大変残念ではあるが、やむを得ない。新たな民間事業者の参入に向けた可能性も模索しながら、早期の運航再開ができるよう取り組む」とのコメントを発表した。