【熊本】「さくら湯」入湯200万人に! 山鹿市で記念式典
九州最大級の木造温泉施設とされる熊本県山鹿市の市民温泉「さくら湯」の入湯者が延べ200万人を突破し、記念セレモニーが行われた。
温泉を管理している一般財団法人「市地域振興公社」によると、さくら湯は1640年(寛永17年)、肥後細川藩の初代藩主・細川忠利が参勤交代などの際に休憩、宿泊する「御茶屋」として建てた。明治時代に入ると、市民向けの温泉として親しまれるようになった。しかし、再開発事業で1973年に取り壊されて別の場所に移転。2012年、当時の趣を残す形で再建された。
入湯者は18年度に延べ100万人を達成した。その後は新型コロナ禍で一時減少したが、徐々に持ち直し、24年度は熊本地震で被災者を受け入れた16年度を除き、過去最多の17万980人を記録した。
200万人目となったのは、5月29日に観光で訪れていた東京都の会社員、福地昌代さん。早田順一市長から認定証や地元の特産品を贈呈され、特別に披露された山鹿灯籠踊りを鑑賞した。これまで5回ほど同市を訪れているというが、さくら湯を利用するのは今回が初めて。「歴史を感じる立派な建物で、地元の方々の愛を感じる。これからつかるのが楽しみ」と笑顔だった。