【熊本】「ヒメタツ」モチーフのピンバッジ 水俣市が販売

 水俣湾で見つかったタツノオトシゴの新種「ヒメタツ」をモチーフに製作されているピンバッジの人気が高まり、熊本県水俣市が一般向けの販売を始めた。100個限定だが、売れ行き次第で追加も検討する。


水俣市が一般向けの販売を始めたヒメタツのピンバッジ

新種のタツノオトシゴ

 ヒメタツは地元のダイバーらが見つけ、2017年に新種と判明した。水俣病の原因物質メチル水銀で汚染された「苦海」から再生した水俣湾の象徴的な存在となっている。

 市は23年、翌年の干支(えと)が辰(たつ)になることにちなみ、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」の推進に向けたヒメタツのロゴマークを公募。SDGsを象徴する17色が使用され、辰年生まれの小学生が考案したデザインを採用した。尾の部分は、水俣湾埋め立て地の護岸にあるハート形モニュメントが原案になっている。

市内外で人気!

 ピンバッジは長さ約2センチで、市職員や地元企業の従業員らが身に着けてSDGsの取り組みをPRしてきた。元々は非売品だったが、「私も欲しい」「どこで買えるのか」といった問い合わせが増えるなど、市内外で人気が出ていた。


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 販売は6月2日から始まり、1個300円(税込み)。「道の駅みなまた」とJR新水俣駅横の「地域情報案内所」で販売している。問い合わせは同市の市長公室(0966-61-1657)へ。


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