【山口】「はい!からっと横丁」 一部改装で新施設誘致へ

 山口県下関市あるかぽーと・唐戸地区で進む「ウォーターフロントシティ」整備で、市はアミューズメント施設「はい!からっと横丁」が立地している市有地について、2027年4月から施設整備・管理運営を行う民間事業者として、同施設を現在運営している遊園施設会社「泉陽興業」(大阪市)を優先交渉権者に選定したと発表した。同社は高さ約60メートルの観覧車を残したうえで一部改装し、隣接地にスポーツ、飲食施設を誘致する計画だ。


泉陽興業が下関市に提出した施設などの完成イメージ図=同社提供

整備や管理運営 現行事業者に交渉権

 市有地は関門海峡に面し、市役所に近い8100平方メートル。ファミリー層を主なターゲットに25年12月開業した星野リゾートのリゾートホテル「リゾナーレ下関」の東隣に位置する。

 市は泉陽興業との借地契約が27年3月に満了することから、良好な港湾空間を形成してにぎわいを創出する施設を整備・管理運営する民間事業者を25年7月から26年1月まで公募。4事業者から応募があり、有識者らでつくる選定審査委員会で提案書などを審査した。


観覧車が目印の「はい!からっと横丁」が立地している市有地(手前は港湾緑地、右奥はリゾナーレ下関)


人気の観覧車は維持


 泉陽興業は唯一、市有地の東に隣接する港湾緑地(市所有、9200平方メートル)の一体活用も提案し、スポーツ施設と飲食施設の誘致を掲げた。観覧車などのアトラクションでファミリー層を引きつけてきた実績も含め、最も高く評価された。

 市有地の借地料は年間約1500万円(1平方メートルあたり約1844円)で、契約期間は10年以上50年未満。港湾緑地は施設用地分について1平方メートルあたり約967円、30年未満となる。市と同社は基本協定を4月以降に、事業契約と借地契約を27年3月末までに締結する予定だ。

 4月8日の記者会見で発表した前田晋太郎市長は「リゾナーレが開業し、(アミューズメント施設にも)目新しさが求められる中、より良い(事業の)計画になるよう協議していきたい」と述べた。

 市は2013年、泉陽興業と借地契約を締結。22年11月、契約満了を見据えて事業者を公募し、1事業者から応募があったが、同委員会の評価点が基準に達しなかった。これを受けて泉陽興業と協議し、契約を27年3月末まで3年間延長していた。


advertisement