福岡城に天守閣はあった?範囲を広げて実態探る調査開始

 国史跡・福岡城跡の天守台の発掘調査を進めている福岡市は、5月29日から2026年の調査を始める。25年から続けている天守台内側に加えて、天守台外側の発掘調査も行い、実態を明らかにしていく。

天守台外側も発掘へ

 26年は、内側の調査を25年の約34平方メートルから約100平方メートルに広げるほか、外側の計約60平方メートルも調べる。外側部分では、仮に天守台に建物があった場合、解体した際の遺物が残っている可能性があるという。

 天守台の調査は25年初めて実施。6月から半年間、地質や石垣、天守台内側を調べた。発掘では、地上に残る礎石の下から、江戸時代の工法で、小型の石を敷き詰めて沈下を防止する「根石」が発見された。このほか江戸時代の瓦のかけら141点と和釘(わくぎ)3点が出土した。

 25年の調査では、天守閣の有無を明らかにするものは見つかっていないが、市史跡整備活用課は「これまで未調査だった天守台の実態を探る大きな一歩になった。かつての姿を明らかにすることで、市民に興味を持っていただきたい」としている。


発掘調査で見つかった根石を説明する市の担当者


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