長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、2025年5月に13年ぶりに韓国から戻った仏像などを集めた特集展示「九州渡来仏」が7月7日、福岡県太宰府市の九州国立博物館で始まった。この仏像が戻ってから対馬市外で公開されるのは初めて。8月30日まで。
対馬市外での展示は初
仏像は高さ約50センチの銅製で、1330年に朝鮮半島で造られたという。2012年10月に観音寺から盗まれ、その後、23年10月に韓国の大法院(最高裁)から所有権は観音寺にあると認められた。長崎県指定有形文化財としては「観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)」の名称だが、同館は像内に納められた制作経緯を記した結縁(けちえん)文から「観音菩薩坐像」と紹介している。
会場では、盗難時に破損した状態で見つかった銅製の宝冠も展示しており、同館の大澤信・主任研究員は「各地で起きている仏像の盗難という悲劇を防ぐためにも、渡来仏の価値や意義を多くの人に知ってもらいたい」と話す。
会場には、中国や朝鮮半島から九州各地に伝えられた仏像26体や仏画が並ぶ。月曜休館。観覧料は一般700円、大学生350円、18歳未満と70歳以上は無料。問い合わせはハローダイヤル(050-5542-8600)へ。
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