街をめぐる福岡オープントップバスに「太宰府コース」が誕生
天神―太宰府間を結ぶオープントップバスの新型車両
記事 INDEX
- 開閉式の屋根で安心!
- 初めての景色が広がる
- バス旅が特別な体験に
福岡市の街なかで、すっかりおなじみとなった屋根のない2階建てバス「福岡オープントップバス」。新たに3月28日から、天神と福岡県太宰府市を結ぶ「太宰府コース」の運行が始まり、14年ぶりとなる新型車両2台が登場する。
開閉式の屋根で安心!
オープントップバスは西日本鉄道が2012年に運行を開始。「シーサイドももちコース」や「福岡きらめきコース」などで親しまれてきた。福岡ソフトバンクホークスの優勝パレードでも活躍したこのバスは、トラックを改造した車両が使われている。
今春デビューする新型車両は、2階建てバスの本場・イギリス製。県花の梅が車両の側面にデザインされ、華やかな装いだ。2月20日に開かれたメディア向けの試乗会に参加し、真新しいバスにさっそく乗り込んだ。
最大の特徴は、開閉式の屋根を備えたことだ。これまで悪天候の際は雨具をまとって身をかがめるしかなかったが、突然の天候変化にも対応できるようになった。
初めての景色が広がる
天神バスセンターを出発し、天神北ランプから福岡都市高速へ。全長約20キロの太宰府コースの大半を高速道路が占める。車高3.8メートルの2階席から眺める景色は独特だ。
視線と同じ高さに歩行者用信号機があり、すぐ頭上に高架が迫る。日常では味わえない距離感とスピード感を知り、「ジェットコースターみたい」との声がSNSなどに寄せられるのもうなずける。
視界が大きく開けると、着陸態勢に入った飛行機が轟音(ごうおん)とともに頭上をかすめた。仰ぎ見る機体の迫力と空へ抜ける開放感が、高揚をいっそうかき立てる。
高速を降りると、古代に九州を統括した行政機関が置かれた大宰府政庁跡を経て、太宰府天満宮方面へ。遠足の途中だろうか、園児たちが沿道から手を振ってくれた。目を引く2階建てバスだからこそ生まれる、街とのささやかな交流だ。
バス旅が特別な体験に
車内では軽快な語り口のガイドが、土地の歴史や見どころを紹介する。福岡オープントップバスの人気を支えるのが、この「バスアナ」と呼ばれるガイドの存在だ。「情報量が豊富」「博多弁で歌まで披露してくれた」など評判は高く、その“おもてなし”に引き寄せられるリピーターもいるそうだ。
車内では英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)に対応した多言語音声ガイドをスマートフォンで利用できる。運行初年度に2%だった外国人乗客は年々増え、2025年度は30%を上回るペースだという。
終点の西鉄太宰府駅に到着すると、白梅が迎えてくれた。見慣れたはずの景色も、いつもと違う目線で眺めれば新鮮に映る。風と光を全身で感じながら進む道のりそのものが、太宰府への旅を特別な体験へと変えてくれたようだ。
所要時間約60分で、運賃は大人2000円、小学生以下1000円。予約は、ハイウェイバスドットコムから。当日の乗車券は、空席がある場合のみ購入できる。





































